【完結】婚約破棄を望んだのに、なぜか愛で埋め尽くされそうです!
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 カオルと買い物を終えて帰宅したのは、夕方頃だった。そろそろ夕飯時なので、夕飯は簡単にパスタにすることにした。
 美味しい生パスタをお母様からこの間頂いたから、それを茹でることにした。
 パスタソースは、ミートソースを和えることにした。

「うん、美味しいね」

「美味い。モチモチしてるな」

「うん、モチモチで美味しい」

 二人でこうやって夕飯を食べれるのは、後何回あるだろうか。
 なるべく自炊で夕食を作るようにしているけど、カオルは何でも美味しいって食べてくれるから、私も作り甲斐がある。
 カオルはとくに好き嫌いはなくて、何でも食べてくれるから、私も嬉しくなる。

「ごちそうさまでした」

「お粗末さまでした」

 カオルが夕飯の後片付けをしている間、私はお風呂に入る。このローズの香りがする入浴剤が本当に好き。
 心地よい香りで癒やされるし、なんとなくこの香りだけで疲れが取れる気がする。
 このローズの香りは、カオルもお気に入りで、いつもいい匂いだと言ってくれるから、最近はずっとこのローズの香りがする入浴剤しか、もう買っていない。

 二人とも、この香りに包まれてベッドに入るのが毎晩の楽しみなのだ。
 そのせいか、シャンプーやトリートメントもローズ系の香りのものにしてしまった。
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