僕の欲しい君の薬指




「浮気しちゃ駄目だからね」


“もしも月弓ちゃんが浮気なんてしたら、僕がじっくりお仕置きしてあげるね”



私の唇を塞いだ意地悪な彼は……。



「愛してるよ月弓ちゃん、行って来ます」



唇に残る熱に唖然とする私を残して、今度こそ私を残して家を後にした。


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