夜が明ける頃、二人は永遠の愛を誓いあった
同日 午前三時
どれくらい時間が経っただろうか。
「質問を変えるね。」
その一言を皮切りに、先に静寂を破ったのは叶氷の方だった。
「僕たちは世間一般的には、衣緒の言う通りこれから死ぬんだろうね。」
突然話し出し、意味のわからないことを言い始める。
淡々としていて、彼の意図はつかめない。
「でもね、衣緒。死は、死ぬだけじゃないんだ。この死はね、僕たちの来世につながるんだよ。」
叶氷は話を続ける。