夜が明ける頃、二人は永遠の愛を誓いあった
「私ね、叶氷さんのことほんとに大好きみたい。」
この手を掴めば、どうなってしまうのか。
無論、その答えはもう知っている。
「悪いのは叶氷さんだよ?」
彼の掌へ自分のそれを近づける。
「分かっているさ。でも、分かった上で僕に手を差しだすなんて、衣緒も結構悪い子なんじゃない?」
掌を重ね合わせる。
「あはは、そうかもね。」
指と指とを絡め合わせ二人は微笑みあう。