夜が明ける頃、二人は永遠の愛を誓いあった
「ほんとにいいの?」
「ほんとにいいよ。」
「後悔しない?」
「する訳ないよ。」
今更過ぎる質問の応対をする。
不安な感情は、彼女の中に残っていない。
「それじゃあ衣緒は、これを飲んでくれる?」
共に渡されたのは、大量のカプセル形の小さな薬。
ものの大きさ関係なく、致死量をはるかに超えているであろうその数に、思わず笑いそうになる。
「これってどうやって飲めばいいの?私たち今片手、塞がってるよ?」
繋がれた手を軽くあげてみせ、衣緒は首を傾げた。