夜が明ける頃、二人は永遠の愛を誓いあった
「あ…い…?叶氷さんは、私を愛してくれてるの?」
何故だろう。
聞きたいと思った訳では無い。
なのに何故か口をついて出たのはこれだった。
「あぁ、もちろん。衣緒が望むなら何度でも言うよ。僕は衣緒を愛している。好きだなんて言葉では言い表せないくらい、愛しくて愛しくてたまらないんだ。僕には衣緒以外の女(ひと)なんて考えられないんだよ。」
穏やかな口調とは対に、熱量のこもった物言いで話すその姿ははたから見れば少々気味の悪いものだろう。
だが、それさえも美しく魅せてしまうのが彼の恐れるべきところなのだ。