仮面を外すとき、
***
悠くんが私の家を出たあと、私はすぐに、
お気に入りのルームウェアへと着替えた。
3分の距離すら、もどかしくって。
悠くんが帰ってから、3分後には。
-----------------ピーンポーン
悠くんの家のチャイムを鳴らしていた。
「...............ん。芽瑠早いじゃん」
嬉しそうにニコッと笑う悠くんの顔。
そんな顔を見てると、私まで嬉しくなって。
──────ギュッ
靴を脱ぐと、
勢いのまま、悠くんに抱きついた。
「悠くんっ、大好きっ‼︎」
抱きついた瞬間香るのは、
ふわりと香る甘い柔軟剤の香り。