あなたの世界にいた私
検査が終わって、特に何もなく、
夜を迎えて寝ようと思って、
ベッドに潜り込んだ。
でも、バクバクとなる心臓は、
静まることがなく、
なかなか眠りにつけなかった。
そして、みんなが眠りについて、
周りが静まり返っていた時だった。
「…ハァハァ」
息苦しくなってきた。
まるで、私の周りだけ酸素がないみたいに。
息を上手く吸えない。
それに、息を吸うたびに、
チクチクと心臓あたりに、
針で刺されたような痛みがあった。
でも、苦しいはずなのに、
今までの症状とは違って、
身体のだるさが、
軽くなっていくような感じがした。
フワフワとした、
初めての感覚になった。