あなたの世界にいた私
「…もう終わりにしよ」
「え…」
「……もう、ここには来ないで。
…公園にも行かない」
これでいいんだよね。
「…どうして…?僕は嫌だよ」
「ダメだよ、雪斗くん」
そう言って、
握っていた手をそっと離した。
「………帰って」
私なりのケジメだ。
だから、私なりに
冷たく突き放す言葉を彼に投げつけた。
でも、首を横に振るだけで
帰ろうとしなかった。
「もう………これ以上…
…私に関わらないで…」
そう言って彼を睨みつけた。
こんなことしたくなかった。
涙を流す彼に笑顔を向けて、
”大丈夫だよ”って、
言えるものなら言いたかった。