あなたの世界にいた私




日の光に起こされた。




その眩しさに夢の中から無理矢理、
引っ張り出される。






そして、そっと重たい瞼を開ける。





いつもと何一つ変わらない病室に
一人静かに息を呑む。





病室には一人だから物音をたてもいいのに、
いつもなぜか静かにしてしまう。

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