ヤンデレ執事からの甘く重すぎる愛
どうやら勘違いだったみたい。
「先程の質問にお答えすると、全く気になりません。莉恋以外の女には興味ありませんから」
困惑するんじゃなく、嬉しく思ってる私は本当に性格が悪いと思う。
「莉恋も僕以外には興味ありませんよね?」
そう聞いた時の不安そうな顔。
そんな顔しなくてもいいのに……
「当たり前だよ」
迷いなく言い切った。
周は自分だけが好きだと思ってるみたいだけど、それは違うよ。
私だって、周と同じくらい好きなんだから。
すると、やっぱり私の予想通りのことを思っていたみたいで、周は珍しく動揺していた。
どんなことでも動じない周が私だけには感情を露わにするなんて。
何だかおかしい。
クスッと笑うと、周はどこか拗ねたような顔をして……
「……昼休み、覚悟しておいてください」
学校に着くと、耳元でそう囁かれた。