ヤンデレ執事からの甘く重すぎる愛
顔を赤く染めた私に極上の笑みを見せると、その場に固まっている私を置いて中に入った。
はぁ、本当に朝から刺激が強すぎる……
*
「んっ……」
昼休みになり、空き家教室で2人で甘い時間を過ごしていた。
これはいつものこと。
でも、今日はいつもより甘い時間のような気がする。
「あま、ね……もう、流石に……んっ」
「もう限界ですか?」
周は朝の私のようにクスッと笑って、唇を離した。
周は私より何枚も上手だ。
だいたい私は勝てたためしがない。
でも、少しくらい……
「周」
初めて自分からキスすると、周は驚きに満ちた顔をしてそっぽを向いた。
耳が赤く染まってるのを見て、察しがつく。
こんな周が見られるなんて、自分からアクションを起こしてみてよかった。
「全く、莉恋は……せっかくこれで抑えてあげようと思ったのに」
余裕がないのか、敬語が外れたけど、それは一瞬だった。
「……んむっ」
そこから、降ってくる激しいキスの嵐。
息つく暇もなく、周に身を任せた。
「はぁっ……」
そこで、ようやく止んだ。
クタクタした状態の私をぎゅっと抱きしめて。
「愛しています、莉恋。ずっと一緒にいましょうね」
そんな甘く重たい愛は嫌いじゃない。
むしろ、私はそれがないと生きていけないくらいあなたに溺れてる。
fin