ヤンデレ執事からの甘く重すぎる愛


顔を赤く染めた私に極上の笑みを見せると、その場に固まっている私を置いて中に入った。


はぁ、本当に朝から刺激が強すぎる……





「んっ……」


昼休みになり、空き家教室で2人で甘い時間を過ごしていた。


これはいつものこと。


でも、今日はいつもより甘い時間のような気がする。


「あま、ね……もう、流石に……んっ」


「もう限界ですか?」


周は朝の私のようにクスッと笑って、唇を離した。


周は私より何枚も上手だ。


だいたい私は勝てたためしがない。
 

でも、少しくらい……


「周」


初めて自分からキスすると、周は驚きに満ちた顔をしてそっぽを向いた。


耳が赤く染まってるのを見て、察しがつく。


こんな周が見られるなんて、自分からアクションを起こしてみてよかった。


「全く、莉恋は……せっかくこれで抑えてあげようと思ったのに」


余裕がないのか、敬語が外れたけど、それは一瞬だった。


「……んむっ」


そこから、降ってくる激しいキスの嵐。


息つく暇もなく、周に身を任せた。


「はぁっ……」


そこで、ようやく止んだ。


クタクタした状態の私をぎゅっと抱きしめて。


「愛しています、莉恋。ずっと一緒にいましょうね」


そんな甘く重たい愛は嫌いじゃない。


むしろ、私はそれがないと生きていけないくらいあなたに溺れてる。



fin

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