麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑥/伝説のあの夏…、ファーストレジェンドは奇跡を生んだ!
死闘、果てず/その7
真樹子



どうやら相川と矢吹らが墨東会3人と話してるわね…

私は後ろを振り返り、あっち陣営を確認してから答えたわ

「…アンタ達が時間までに到着しなかったんでさ、墨東会の見届け人に説明しておいたわ。あっちの3人に聞いてみて」

「岩本ー‼テメー、こっちのアタマを拉致っといて、ふざけた態度とってんじゃねえって。答えろよ!返答次第じゃ、ここでケジメつけてもらうからな!」

ふう…

湯本敦子か…!

昨日、リエのバイク攻撃でさんざん痛い目に遭わされた上、今日も祥子たちを相手にしてきたってことなのに…

全然、元気じゃないのよ…(苦笑)

私が年長なの承知で、大した口上かましてくれるわ


...


「…アンタ達の総長さん、今は某病院で手当てを受けてるわ。明日には相模浦南病院にお届けする。そういうことよ」

「なんだとー!じゃあ、荒子をケガさせたって噂ホントだったんだな‼」

「まあ、そうね」

「テメー‼」

「先輩、落ち着いてください…!」

わー、聞いてる以上の熱血漢だわ、この湯本って女…

1年2人が止めてなかったら、この場で私に襲いかかってきたわね


...


「…岩本さん!荒子総長を骨折させてんですね、本郷麻衣が!?答えてください‼」

「…アンタ、名前は?」

「西咲学院の1年、本田多美代です!」

コイツか…‼

合田荒子と同じ学校の後輩で、イケイケの先頭切ってる本田ってチビは…

確か…、ここでの総集会の折には、久美をぶん殴った野郎だ!

「本田!答えてやるよ。アンタの言った通りさ。私たちは互いにつぶし合いで戦ってんだ‼今ここでってんなら、私らも逃げないからかかって来なよ!」

私は右手を挙げた

ふふ…、すぐに予備隊の10人が集まったわ

さあ、南玉さんよう、どうする…





< 23 / 61 >

この作品をシェア

pagetop