命令教室
窓辺に座ってグラウンドを見ていた正志が言う。
「うん。でも、ちゃんと見届けてからにするよ」
まだ頑張っている子たちがいるから、ここからでも応援したかった。
修も窓を開けてグランドへ向けて声をかけている。
「頑張れ! もう少しだ!」
その声に背中を押されるようにしてみんなが走る。
荒い呼吸がここまで聞こえてきそうだ。
「頑張れ! 頑張れ!」
両手でスピーカーを作って声を張り上げる。
さっきまでガラガラに乾燥していた喉は、どうにか回復していた。
体はずっしりと重たくて、今にも崩れおちてしまいそうだ。
窓の前を彩と花の二人組が走っていく。
すでに歩くスピードよりも遅いくらいだけれど、それでもまだ諦めていない。
「あのふたりはあと何周くらいなんだろう?」
「たぶん、まだ20周はあると思う」
修の言葉に私の胸はギュッと苦しくなる。
「うん。でも、ちゃんと見届けてからにするよ」
まだ頑張っている子たちがいるから、ここからでも応援したかった。
修も窓を開けてグランドへ向けて声をかけている。
「頑張れ! もう少しだ!」
その声に背中を押されるようにしてみんなが走る。
荒い呼吸がここまで聞こえてきそうだ。
「頑張れ! 頑張れ!」
両手でスピーカーを作って声を張り上げる。
さっきまでガラガラに乾燥していた喉は、どうにか回復していた。
体はずっしりと重たくて、今にも崩れおちてしまいそうだ。
窓の前を彩と花の二人組が走っていく。
すでに歩くスピードよりも遅いくらいだけれど、それでもまだ諦めていない。
「あのふたりはあと何周くらいなんだろう?」
「たぶん、まだ20周はあると思う」
修の言葉に私の胸はギュッと苦しくなる。