命令教室
私は何度も頷いた。
「ドアを開けて入ったとき、紙が破ける音がしたの。それはドアにはられていた御札が破ける音だった」
「御札? そんなもの、貼ってあったっけ?」
修は表側からしかあの部屋を見ていないから、知らないんだ。
「内側から貼ってあったの」
「内側?」
修が眉根を寄せて聞き返してくる。
そんなに妙なことを言っただろうかと不安になった。
「ドアの内側に御札が貼られていたってことは、部屋の中に誰かがいたってことだよな?」
そう聞かれてようやく妙なことに気がついた。
ドアを閉めた状態で内側から御札を貼ることはできない。
あの御札は中にいる誰かが貼ったということだ。
だけど、あの部屋には誰もいなかった。
「それだけじゃないの。他の子たちには聞こえてなかったみたいだけど、私あの部屋に入ったときに変なうめき声を聞いた」
「うめき声か。だけど、誰もいなかったんだろ?」
「ドアを開けて入ったとき、紙が破ける音がしたの。それはドアにはられていた御札が破ける音だった」
「御札? そんなもの、貼ってあったっけ?」
修は表側からしかあの部屋を見ていないから、知らないんだ。
「内側から貼ってあったの」
「内側?」
修が眉根を寄せて聞き返してくる。
そんなに妙なことを言っただろうかと不安になった。
「ドアの内側に御札が貼られていたってことは、部屋の中に誰かがいたってことだよな?」
そう聞かれてようやく妙なことに気がついた。
ドアを閉めた状態で内側から御札を貼ることはできない。
あの御札は中にいる誰かが貼ったということだ。
だけど、あの部屋には誰もいなかった。
「それだけじゃないの。他の子たちには聞こえてなかったみたいだけど、私あの部屋に入ったときに変なうめき声を聞いた」
「うめき声か。だけど、誰もいなかったんだろ?」