命令教室
☆☆☆
未来の部屋に到着したとき、2階にいた正志と充のふたりはすでに駆けつけていた。
しかしドアはまだ開けられていないようだ。
「未来、どうしたの?」
ドアをノックして声をかけるけれど、返事はない。
ドアにはカギがかけられているようで、それを知った充がすぐに事務室へと走ってくれた。
「ねぇ未来、返事して!」
ドアにピッタリと耳をくっつけてみても中から物音ひとつ聞こえてこない。
さすがにこれはおかしい。
中に人がいればちょっとした物音くらい聞こえてくるはずだ。
ホワイトボードに書かれた『喧嘩する者は消えろ』という文字はまだ消えていない。
冷や汗が体中に吹き出すのを感じる。
まさかまさかまさか……!
「カギ持ってきたぞ!」
充からカギを受け取って震える指先でどうにか解錠する。
「未来!?」
名前を呼びながら部屋に飛び込んだ私は言葉を失った。
部屋の中央には布団が敷かれていて、ついさっきまで未来がいた形跡が残っている。
未来の部屋に到着したとき、2階にいた正志と充のふたりはすでに駆けつけていた。
しかしドアはまだ開けられていないようだ。
「未来、どうしたの?」
ドアをノックして声をかけるけれど、返事はない。
ドアにはカギがかけられているようで、それを知った充がすぐに事務室へと走ってくれた。
「ねぇ未来、返事して!」
ドアにピッタリと耳をくっつけてみても中から物音ひとつ聞こえてこない。
さすがにこれはおかしい。
中に人がいればちょっとした物音くらい聞こえてくるはずだ。
ホワイトボードに書かれた『喧嘩する者は消えろ』という文字はまだ消えていない。
冷や汗が体中に吹き出すのを感じる。
まさかまさかまさか……!
「カギ持ってきたぞ!」
充からカギを受け取って震える指先でどうにか解錠する。
「未来!?」
名前を呼びながら部屋に飛び込んだ私は言葉を失った。
部屋の中央には布団が敷かれていて、ついさっきまで未来がいた形跡が残っている。