命令教室
☆☆☆
倒れたホワイトボードを目の前にして私と修は呆然と立ち尽くしていた。
ついさっきまでそこにいた正志の姿はもうどこにもない。
修がゆっくりと腰を落として床に落ちてしまったカギを手に取る。
その指先が震えている。
私はこぼれだしてしまいそうな涙を必死に押し込める。
ついに2人なっちゃった……。
その絶望感が胸の中を支配して、この場にうずくまって泣きわめいてしまいそうになる。
だけどきっとそんな時間は残されていない。
修と2人きりになって明日になれば、またきっとホワイトボードに新しい命令が書かれているはずだ。
どちらかがその命令に失敗すれば、ひとりぼっちになってしまう。
こんな世界で自分1人が取り残されることを思うと、全身に寒気が走る。
いくら食料があったってまともに生活していけるとは思えない。
誰もいない世界なんて、想像もつかなかった。
倒れたホワイトボードを目の前にして私と修は呆然と立ち尽くしていた。
ついさっきまでそこにいた正志の姿はもうどこにもない。
修がゆっくりと腰を落として床に落ちてしまったカギを手に取る。
その指先が震えている。
私はこぼれだしてしまいそうな涙を必死に押し込める。
ついに2人なっちゃった……。
その絶望感が胸の中を支配して、この場にうずくまって泣きわめいてしまいそうになる。
だけどきっとそんな時間は残されていない。
修と2人きりになって明日になれば、またきっとホワイトボードに新しい命令が書かれているはずだ。
どちらかがその命令に失敗すれば、ひとりぼっちになってしまう。
こんな世界で自分1人が取り残されることを思うと、全身に寒気が走る。
いくら食料があったってまともに生活していけるとは思えない。
誰もいない世界なんて、想像もつかなかった。