命令教室
そし部屋の前までやってきたとき、小さな音が聞こえた気がして首を傾げた。
私達は今部屋の前で立ち止まっているから、なにも音はしないはずなのに。
まさかこの部屋の中から聞こえてきたんだろうか?
緊張しながらも、そっとドアに耳を近づけてみる。
部屋の中からなんの物音も聞こえてこない。
気のせいだった……?
そう思って油断した瞬間、キィィと、なにかがキシムような音が鼓膜を揺るがした。
「なんだ!?」
驚いた正志がカギを取り落とす。
3人同時に音がした方へ視線を向けると、そこにはホワイトボードがあった。
ホワイトボードは教室の中にあったはずなのに、なぜか廊下に出てきている。
「なんで……」
得体のしれない恐怖に全身が凍えたとき、ホワイトボードがキィィと音を立ててキャスターを回転させながらこちらへ近づいてきたのだ。
「嘘だろ!?」
正志が逃げようとするけれど、ここは1階の最奥だ。
逃げ道はない。
ホワイトボードはぐんぐんスピードを上げて近づいてくる。
このままじゃぶつかる!!
壁にべったりと背中をつけてキツク目を閉じる。
私達は今部屋の前で立ち止まっているから、なにも音はしないはずなのに。
まさかこの部屋の中から聞こえてきたんだろうか?
緊張しながらも、そっとドアに耳を近づけてみる。
部屋の中からなんの物音も聞こえてこない。
気のせいだった……?
そう思って油断した瞬間、キィィと、なにかがキシムような音が鼓膜を揺るがした。
「なんだ!?」
驚いた正志がカギを取り落とす。
3人同時に音がした方へ視線を向けると、そこにはホワイトボードがあった。
ホワイトボードは教室の中にあったはずなのに、なぜか廊下に出てきている。
「なんで……」
得体のしれない恐怖に全身が凍えたとき、ホワイトボードがキィィと音を立ててキャスターを回転させながらこちらへ近づいてきたのだ。
「嘘だろ!?」
正志が逃げようとするけれど、ここは1階の最奥だ。
逃げ道はない。
ホワイトボードはぐんぐんスピードを上げて近づいてくる。
このままじゃぶつかる!!
壁にべったりと背中をつけてキツク目を閉じる。