命令教室
もっとなにか別の視点で考えないといけないのかもしれない。
見落としているところがあるのかもしれない。
乱暴にファイルをめくっていくと、利用者たちの名簿の一覧が出てきた。
そこに視線を走らせていると田中と小原の名前を見つけることができた。
ということは、この当たりに少年の名前もあるはずだ。
だけど肝心の少年の名前だけが未だにわからない。
もどかしい気持ちになったとき、修が横からファイルを指差してきた。
「これ!」
指先に書かれていた文字は生徒たちの誕生日で、8月1日と書かれた生徒が1人だけいる。
「これって……」
全身にゾワリと鳥肌が立った。
8月1日は少年が部屋に閉じ込められ、そして命を落とした日。
そしてその少年の名前は……三谷敦。
私達はここまできてようやく少年の名前を知ることができたのだ。
それだけで全身から力が抜けていき、座り込んでしまいそうになる。
「覚えてるか? 最初の命令を」
「最初の命令……」
聞かれて必死で記憶をたどる。
見落としているところがあるのかもしれない。
乱暴にファイルをめくっていくと、利用者たちの名簿の一覧が出てきた。
そこに視線を走らせていると田中と小原の名前を見つけることができた。
ということは、この当たりに少年の名前もあるはずだ。
だけど肝心の少年の名前だけが未だにわからない。
もどかしい気持ちになったとき、修が横からファイルを指差してきた。
「これ!」
指先に書かれていた文字は生徒たちの誕生日で、8月1日と書かれた生徒が1人だけいる。
「これって……」
全身にゾワリと鳥肌が立った。
8月1日は少年が部屋に閉じ込められ、そして命を落とした日。
そしてその少年の名前は……三谷敦。
私達はここまできてようやく少年の名前を知ることができたのだ。
それだけで全身から力が抜けていき、座り込んでしまいそうになる。
「覚えてるか? 最初の命令を」
「最初の命令……」
聞かれて必死で記憶をたどる。