命令教室
「スマホの調子がおかしいみたいだ。画面が真っ暗なままで使えない」
そう言ってみんなにも見えるように暗転した画面を見せてくる。
「じゃあ、俺のスマホで」
正志が自分のスマホを取り出すが、その表情もすぐに暗くなる。
「おい、なんかおかしいぞ。みんなのスマホも確認してくれ」
正志は自分のスマホも使えなくなっていることを告げて、そう言った。
私は慌ててポケットからスマホを取り出して確認する。
画面をタップしてもなんの反応もないことに焦りが増していく。
「先月買ったばかりなのに、なんで!?」
思わず声が漏れた。
他の子たちのスマホも画面は暗転したままで、うんともすんとも反応がない。
「事務所の電話からなら連絡が取れるんじゃない?」
言ったのは香だ。
香のスマホも使い物にならなくなっていたけれど、比較的冷静でいるかもしれない。
「誰か先生の電話番号を覚えてるか?」
修の問いかけに手を上げたのは潤だった。
潤はうつむき加減でおずおずと右手を胸の辺りまで上げ、すぐに下げた。
「よし、じゃあ行こう」
そう言ってみんなにも見えるように暗転した画面を見せてくる。
「じゃあ、俺のスマホで」
正志が自分のスマホを取り出すが、その表情もすぐに暗くなる。
「おい、なんかおかしいぞ。みんなのスマホも確認してくれ」
正志は自分のスマホも使えなくなっていることを告げて、そう言った。
私は慌ててポケットからスマホを取り出して確認する。
画面をタップしてもなんの反応もないことに焦りが増していく。
「先月買ったばかりなのに、なんで!?」
思わず声が漏れた。
他の子たちのスマホも画面は暗転したままで、うんともすんとも反応がない。
「事務所の電話からなら連絡が取れるんじゃない?」
言ったのは香だ。
香のスマホも使い物にならなくなっていたけれど、比較的冷静でいるかもしれない。
「誰か先生の電話番号を覚えてるか?」
修の問いかけに手を上げたのは潤だった。
潤はうつむき加減でおずおずと右手を胸の辺りまで上げ、すぐに下げた。
「よし、じゃあ行こう」