命令教室
次の日
全員で食堂へ移動して来たものの、食欲のある生徒は1人もいなかった。
みんな椅子に座ってうつむいたり、壁に背中をつけて座り込んだりしている。
時折すすり泣きの声を上げているのは彩と花のふたりだ。
「先生はいないし、外にも出られないし、誰にも連絡が取れない。最低な状況ってこと」
大きなため息とともに言ったのは未来だった。
未来の目にも涙が滲んでいるけれど、さっきよりも顔色はマシになっている。
「だけどなにか食べないと、気持ち的にどんどん弱ってく」
未来はそう言って面々を見つめた。
なにか少しでも食べた方がいいと言ってくれているのがわかり、私は立ち上がった。
「確か、インスタントのスープがあったよね」
精神的に追い込まれたせいで体がとても重たく感じられる。
だけど、スープくらいならどうにか食べることができそうだった。
「それがいいかもね。これからなにか作るような気力もないし」
未来の言葉に私は頷く。
料理をするような余裕は、精神的に残されていない。
どれだけ時間があっても、心が追いついていない状態ではなにもできない。
「それなら私も手伝う」
香も一緒になって食堂の奥へと向かう。
みんな椅子に座ってうつむいたり、壁に背中をつけて座り込んだりしている。
時折すすり泣きの声を上げているのは彩と花のふたりだ。
「先生はいないし、外にも出られないし、誰にも連絡が取れない。最低な状況ってこと」
大きなため息とともに言ったのは未来だった。
未来の目にも涙が滲んでいるけれど、さっきよりも顔色はマシになっている。
「だけどなにか食べないと、気持ち的にどんどん弱ってく」
未来はそう言って面々を見つめた。
なにか少しでも食べた方がいいと言ってくれているのがわかり、私は立ち上がった。
「確か、インスタントのスープがあったよね」
精神的に追い込まれたせいで体がとても重たく感じられる。
だけど、スープくらいならどうにか食べることができそうだった。
「それがいいかもね。これからなにか作るような気力もないし」
未来の言葉に私は頷く。
料理をするような余裕は、精神的に残されていない。
どれだけ時間があっても、心が追いついていない状態ではなにもできない。
「それなら私も手伝う」
香も一緒になって食堂の奥へと向かう。