命令教室
「カギは後で渡すから。それから朝8時起床、夜11時就寝だ。その度にチャイムがなるから、必ず起きて教室へ来るように」
朝8時ならいつも学校へ行くときよりも少しゆっくりできる。
寝坊はしなさそうだ。
「それから食堂だけど、食べ物は充分に用意されているけれど、作るのは自分たちだ。当番制にして、順番に作ろう」
「先生は手伝ってくれないんですかぁ?」
聞いたのは純子だ。
純子は若い西牧先生のことを気に入っているとい噂があるけれど、あの噂はほんとうだったのかもしれない。
「もちろん手伝うよ」
その言葉に純子が黄色い悲鳴を上げる。
それを見ていた香が私の体をひじでつついてきた。
その表情はニヤついていて、なにが言いたいのかすぐにわかった。
修に接近するチャンスだと言いたいんだろう。
だけど私はあえて気が付かないフリをして先生の言葉に集中した。
トイレ掃除も教室掃除も当番制になるらしい。
基本的には休憩時間以外ずっと勉強をするけれど、1日だけ息抜きのため午後から自由時間があると言う。
自由時間と言ってもこの山奥の施設でやることなんてないけれど。
朝8時ならいつも学校へ行くときよりも少しゆっくりできる。
寝坊はしなさそうだ。
「それから食堂だけど、食べ物は充分に用意されているけれど、作るのは自分たちだ。当番制にして、順番に作ろう」
「先生は手伝ってくれないんですかぁ?」
聞いたのは純子だ。
純子は若い西牧先生のことを気に入っているとい噂があるけれど、あの噂はほんとうだったのかもしれない。
「もちろん手伝うよ」
その言葉に純子が黄色い悲鳴を上げる。
それを見ていた香が私の体をひじでつついてきた。
その表情はニヤついていて、なにが言いたいのかすぐにわかった。
修に接近するチャンスだと言いたいんだろう。
だけど私はあえて気が付かないフリをして先生の言葉に集中した。
トイレ掃除も教室掃除も当番制になるらしい。
基本的には休憩時間以外ずっと勉強をするけれど、1日だけ息抜きのため午後から自由時間があると言う。
自由時間と言ってもこの山奥の施設でやることなんてないけれど。