なぁ、キスさせろよ?
「おい、柑奈..................っ、」
泣きやめない私に、風太は。
近寄ってきて、
覗き込むように、私の顔を見る風太。
心配そうな顔の風太と、視線がぶつかる。
そんな風太の顔を見たら、
不思議な気持ちが溢れて止まらなくって。
俯きながら、風太の着てるシャツを握ると。
そのまま...........................
「..................離れると、寂しい、」
心の奥底にある、
感じたことのない不思議な気持ちを。
嘘偽りなく、素直に。
言葉に出していた........................