なぁ、キスさせろよ?
と、思っていた矢先。
「なぁーー?」
いつも通りの言い回しの声。
「ひっ、」
風太の声に驚いて、変な声が出てしまった。
だけど、
風太はそんなの気にしてないようで。
「なぁ、キスさせろよ?」
いつも通りのトーンで言われた...............
でも、もう前の私じゃない。
風太に対して心の奥底にあった気持ちを、
ちゃんと、〝恋〟だと自覚したから。
簡単に〝キス〟はさせられないよ。
だって、〝キス〟は、
好きな人とするものだから.....................
だから、風太に。
「き、キスは好きな人とじゃないと無理っ‼︎」
と、ハッキリと言った。