王子様との奇跡な恋をⅢ


唯一「いっ言ってない!?ちょっとこっち向きなさい!」


無理やりルナの顔を動かす。



ルナ「……。言ってない。」




唯一「……。言いましたね?」



ルナ「何を言ってるのか分からない。」




唯一「記憶喪失か。」




同級生「こっち注文お願い!」




ルナ「はーい!」




唯一「あっ逃げた。」

「もう絶対出ないからな……。」



もう一度自分の服装を眺めてため息を吐く。





*大学の中庭



店員「凄い賑わってますね!うちの店のコーヒーも販売したいくらいです。」




唯人「学園祭に来てまで、営業を考えるな。楽しさが半減する。」




店員「おっと!いつもの癖で。」



唯人「癖が付くにも程がある。」




店員「てへ?」



唯人「…………。」




軽蔑した目で見つめる。




店員「いや、本当に調子乗りました。すみません。謝るので、公の場でその目は止めて。」




唯人「利口な判断だ。」

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