王子様との奇跡な恋をⅢ
唯人「服似合ってる。もう少し丈が長い方がいいと思うんだけどな。」
店員「そんな変態目線で見る彼氏は嫌だー。」
唯一「え?」
店員「この人こればっかり言うんですよ?本当に彼女思いですね。」
唯人「当たり前だろ。大事な人なんだから。」
ストレートな言葉に恥ずかしくて伝票で思わず顔を隠す。
唯人「あれ?どうしたの?」
店員「天然タラシの威力ハンパねぇ。」
唯一「今日はお2人で一緒に来たんですか?」
店員「私は少し用があって、穂高さんに約束の時間まで付き合ってもらってます。」
唯一「そうなんですね。」
少しホットする。
唯人「早くどっか行け。」
店員「今日は一段と冷たくないですか?」
唯人「唯一、今日何時に終わる?」
店員「あのーまだ会話の途中なんですけど。」
唯一「12時に交代です。」
店員「え……唯一さんまで?」
唯人「じゃあお茶を飲んだら少し、校内見てくるね。12時にまた迎えに来る。」
唯一「はい。何を飲みますか?」
唯人「俺はコーヒーで。」
店員「シクシク……。」