王子様との奇跡な恋をⅢ
唯一「見て回るって……。今そんな気分じゃないんだけども。」
龍我「残念なことに俺は今見て回りたい気分だから、泣いてる暇があるなら付き合え。行くぞ!」
走り出す龍我。
唯一「ちょっ!」
2人して笑顔で走る。
*屋台
唯一「龍我、私綿菓子食べたい!」
「あっ!りんご飴も食べたい!」
「何あれ!!あそこも行きたい!」
龍我「おい、1つずつにしろ。俺は1人しか居ねぇんだよ。」
唯一「じゃあ焼きそばから行きたい!」
龍我「今までのリクエストはなんだったんだ。」
唯一「早く!」
龍我「はいはい。」
*中庭のベンチ
唯一「美味しいー。後でたこ焼きも食べたい!」
龍我「やけ食いか?」
唯一「……違うもん。お腹が空いてるだけだもん。」
龍我「……太らないように気をつけろよ。」
唯一「はーい。」
龍我「…………。」
唯一「…………。」
龍我「俺が前に言ったこと覚えてるか?」
唯一「いつのこと?」