王子様との奇跡な恋をⅢ


唯一「食欲が無くて。」




唯一のお母さん「それでも何か食べないと何も出来ないわよ?」

「ほらお粥作ってきたから食べてみて?」




唯一「……。」



お粥をじっと見つめるとお粥の色が紫色。




唯一のお母さん「どうしたの?やっぱり無理そう?」




唯一「これ……お母さんが作ったの?」




唯一のお母さん「そうよ?何か問題でもある?」




唯一「お粥って普通白色だよね?」




唯一のお母さん「あー!唯一が元気になるようにとにかく栄養のあるものを入れたのよ!初めて作ってみたの!」




その時丁度扉をノックする音が。



透「唯一の様子はどうだ?」




唯一「お父さん……。」




透「唯一、体はどうだ?まだ辛いか?」




唯一「今はどちらかと言うと、心が辛いです。」




透・唯一のお母さん「何があった(の)?」




とりあえずお粥へ視線を向ける。




視線の方へ目を向ける透の動きが止まる。




透「これは……なんだ?」




唯一のお母さん「私が唯一のために初めて作ってみたの!」




透「何を?」




唯一のお母さん「お粥にきまってるじゃない!」




透「お粥は普通白色だぞ?」




唯一のお母さん「透さんまでそんなこと言うの?栄養のあるものは一通り入れたんだから栄養満点よ!」

< 37 / 62 >

この作品をシェア

pagetop