王子様との奇跡な恋をⅢ
唯一「食欲が無くて。」
唯一のお母さん「それでも何か食べないと何も出来ないわよ?」
「ほらお粥作ってきたから食べてみて?」
唯一「……。」
お粥をじっと見つめるとお粥の色が紫色。
唯一のお母さん「どうしたの?やっぱり無理そう?」
唯一「これ……お母さんが作ったの?」
唯一のお母さん「そうよ?何か問題でもある?」
唯一「お粥って普通白色だよね?」
唯一のお母さん「あー!唯一が元気になるようにとにかく栄養のあるものを入れたのよ!初めて作ってみたの!」
その時丁度扉をノックする音が。
透「唯一の様子はどうだ?」
唯一「お父さん……。」
透「唯一、体はどうだ?まだ辛いか?」
唯一「今はどちらかと言うと、心が辛いです。」
透・唯一のお母さん「何があった(の)?」
とりあえずお粥へ視線を向ける。
視線の方へ目を向ける透の動きが止まる。
透「これは……なんだ?」
唯一のお母さん「私が唯一のために初めて作ってみたの!」
透「何を?」
唯一のお母さん「お粥にきまってるじゃない!」
透「お粥は普通白色だぞ?」
唯一のお母さん「透さんまでそんなこと言うの?栄養のあるものは一通り入れたんだから栄養満点よ!」