王子様との奇跡な恋をⅢ
唯一「お父さん……。」
゛お願い!何とかして!゛
目で訴える。
透「お母さん……今度は俺が看病を交代するから少し休んで来て?」
唯一のお母さん「私は大丈夫よ?それよりも唯一!早く食べて!」
透「お母さんも倒れたら困るから、ほら休んで休んで!」
少し強引に外に出す。
唯一のお母さん「そう?唯一、ちゃんと食べるのよ?」
唯一「うん。おやすみ。」
唯一のお母さん「あっそういえば、唯一が寝てる間に唯人くん来たわよ。」
唯一「えっ!なんて言ったの?」
唯一のお母さん「熱があって今寝込んでるから会えないって言ったら帰っていったわ。お大事にって言ってたわよ。」
唯一「そう……。」
唯一のお母さん「おやすみなさい!」
唯一「お父さんありがとう。」
透「これはお腹壊すから止めなさい。なんかグツグツしてる。後で作り直させるから。」
唯一「お母さんをキッチンに立たせちゃダメだね。」
透「そうだね。みんなに言っとく。」
「それより。」
そっと私の額に手を置く。
透「まだ熱いな、大丈夫か?」
唯一「うん。頭も痛くないから楽な方だよ。少しだるさは残ってるかな。」
透「今は治すことだけ考えなさい。何も考えないようにね。」
唯一「……うん。」
お父さんが出ていった後、作り直してもらったお粥を食べる。
唯一「ふぅ…美味しかった……。」
携帯を見るか迷うが見ないことにした。
唯一「寝よ。」