王子様との奇跡な恋をⅢ


*校門前


話しているとあっという間に校門前に到着。



唯一「そしたらその人、剣道部に入ったの学園祭の前日だって言うんだよ?思わずツッコミ入れちゃった。」




龍我「この学校大丈夫か?」




ルナ「その人たち絶対に人を笑わせる才能あるよ。」




龍我「おい。」



龍我が止まる。




龍我の視線の先を見ると·····。




ルナ「あっ。」




唯一「唯人さん。」



唯人がこちらへ一直線に向かってくる。




ルナ「確かについさっき、関係をはっきり聞けとは言ったけど、展開早いな。」




唯一「ルッルナ……私まだ心の準備というものが……でっ出来ていなくてですね。」




ルナ「分かるが、今この段階で逃げるにしても……逃げ場がない。」




龍我「ハァ……。」




龍我が私の前に立って壁になってくれる。




唯人「神崎くん悪いけど唯一と話があるんだけど、いい?」




龍我「そう言われてもな……本人がまだ準備不足だって言うもんで。」




唯人「準備不足?」




ルナ「あんたのその無駄に大きい背の高さ、たまには役に立つのね。」




龍我「聞こえてるぞ。お前今までそんなこと思ってたのか。」




唯人「唯一。」




唯一「はい。」





唯人「俺と話すの……嫌?」




唯一「…………。」




唯人「俺……あの日嫌なことしちゃった?」




唯一「…………。」



上手く言葉が出てこない。

< 41 / 62 >

この作品をシェア

pagetop