王子様との奇跡な恋をⅢ
*校門前
話しているとあっという間に校門前に到着。
唯一「そしたらその人、剣道部に入ったの学園祭の前日だって言うんだよ?思わずツッコミ入れちゃった。」
龍我「この学校大丈夫か?」
ルナ「その人たち絶対に人を笑わせる才能あるよ。」
龍我「おい。」
龍我が止まる。
龍我の視線の先を見ると·····。
ルナ「あっ。」
唯一「唯人さん。」
唯人がこちらへ一直線に向かってくる。
ルナ「確かについさっき、関係をはっきり聞けとは言ったけど、展開早いな。」
唯一「ルッルナ……私まだ心の準備というものが……でっ出来ていなくてですね。」
ルナ「分かるが、今この段階で逃げるにしても……逃げ場がない。」
龍我「ハァ……。」
龍我が私の前に立って壁になってくれる。
唯人「神崎くん悪いけど唯一と話があるんだけど、いい?」
龍我「そう言われてもな……本人がまだ準備不足だって言うもんで。」
唯人「準備不足?」
ルナ「あんたのその無駄に大きい背の高さ、たまには役に立つのね。」
龍我「聞こえてるぞ。お前今までそんなこと思ってたのか。」
唯人「唯一。」
唯一「はい。」
唯人「俺と話すの……嫌?」
唯一「…………。」
唯人「俺……あの日嫌なことしちゃった?」
唯一「…………。」
上手く言葉が出てこない。