王子様との奇跡な恋をⅢ


唯人「教えてくれないと分からない……教えて欲しい。」




唯一「…………。」




唯人「はぁ……唯一……なんで何も言ってくれないの?何か話して?」




唯一「……教えてくれないと……分からない?」




唯人「分からない。」




ルナ「まじか……。」




唯一「……教えなくても、身に覚えがたくさんあるでしょが!」




初めて誰かに怒鳴って気がする。




3人とも目を見開いて驚く。




ルナ「ゆ……い……。」



唯一「無自覚なのか、わざとなのかこの際どうでもいいけど!教えてくれないと分からないって何?少しは自分の頭で悩め!なんでいつも私だけこんなに……。」




唯人「…………。」




龍我「今日はもう帰れ。」




ルナ「唯一行こう。」



私はそのまま2人に連れられて車に乗った。





*ルナの家




唯一「…………。」




ルナ「…………。」





龍我「俺帰っていいか?」




ルナ「なんで帰るのよ!唯一が初めて怒鳴ったのよ?今日はその記念パーティーよ。」




龍我「祝うことじゃねぇだろ。」



ルナ「唯一!よくぞ怒鳴った!」




唯一「良かったのかな……絶対唯人さんに嫌われた。喚き散らして癇癪持ちのめんどくさい彼女だって思われた……。絶対別れようって言われる。」

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