王子様との奇跡な恋をⅢ

スピーチが終わると唯人が会場から出る。



唯一「待って!」




唯人「…………。」



急いで追いかけるが止まってくれない。




唯一「唯人さん!待って!」

「きゃっ!」



慣れないヒールで走ったからか転んでしまった。



唯一「待って……唯人さん……。」



転んで痛いし、唯人さんは止まってくれないで涙が溢れてくる。



唯人「唯一。」



目の前に手が差し伸べられた。



顔を上げると……。



唯一「唯人さん……。」




唯人「ごめん。俺のせいで怪我させたね。立てる?」




唯一「…………。」




唯人「もしかして足捻った?ごめん。」




唯一「…………。」




唯人「もしかして、話せないほど痛い?どうしよう。ちょっと待ってね、人呼んでくるから。」




唯一「嫌だ……。」




唯人「え?」



唯一「怪我なんてどうでもいい!それよりもなんで居るの?」




唯人「…………。」



唯一「あなたは、誰?」




唯人「·····ごめん。唯一に言ってないことがある。」



唯一「何を言ってないの?」




唯人「俺は……」




聡「ここで言うことじゃないの。」


< 47 / 62 >

この作品をシェア

pagetop