王子様との奇跡な恋をⅢ
唯一「おじいちゃん。」
唯人「聡さん。」
唯一「2人は知り合いなの?」
聡「2人とも明日ワシの家に来なさい。」
「詳しいことはそこで話そう。いいな?唯人。」
唯人「はい。」
聡「唯一もいいか?」
唯一「わかった。」
*祖父の家
お手伝いさん「こちらでございます。」
唯一「ありがとございます。」
お手伝いさんに連れてこられたのは中庭。
聡「会いたかったぞ!」
唯一「ハァ……。」
「なんでいつも全部おじいちゃんが決めるの?」
聡「そんな悲しいことを言うな。後先少ない老いぼれの願いを少しでも叶えてくれ。」
唯一「縁起でもないこと言わないの。」
聡「今日は唯一の好きなココアにくまさんのアイスを乗せてみた。どうじゃ?新しいだろ。」
唯一「確かに可愛いけど……。」
゛飲みずらい。゛
くまさんのつぶらな瞳がジーッとこちらを見ている。
聡「どうした?」
唯一「いや?可愛いなぁーって。」
聡「そうじゃろ?気に入ってくれて嬉しいよ。」
唯一「うん!ありがとう!」
聡「…………。」
笑ったまま唯一を見つめる。