王子様との奇跡な恋をⅢ
聡「唯一がもし、記憶障害で事件のことを覚えてない時お主はそのまま常磐の家へ養子縁組をして、文武両道な力をつけなさい。力を付けて、もし何処かで唯一と出会って2人が結ばれるようなことがあったら、その時堂々と唯一の隣を歩ける男に成長していて欲しい。」
唯人「常磐?」
聡「お主を日本……いや、もしかしたら世界一へと連れて行ってくれる家だ。」
唯人「そんなことって……。」
聡「今常磐の家がこの国のトップ企業だ。夢でもなんでもない。力を付けてもしどこかで唯一と出会って2人が結ばれるようなことがあったら、その時は堂々と唯一の隣を歩いて欲しい。」
「だがな問題はそこで力をつける気が唯人にあるかどうかだ。どうする?自分の人生を掛けるか、弱いままの穂高唯人になるか。」
唯人「……さっき考えてから、答えろって言ってましたよね?」
聡「そうだな。」
唯人「けど、この質問に関しては考える必要なんて無い。唯一ともし、また出会わなかったとしても、何もしないでいる今の自分よりずっとマシだし、何もしない自分の方がよっぽど後悔するはずだから。俺は常磐家へ行きます。」
聡「……頑張りなさい。」
そっと頭を撫でる。
唯人「ありがとございます。」
少し照れくさかった。