これだけは、覚悟して
***
ママが家を出たぐらいには、曇りだったのに。
学校に着く少し前に、
振り出しだ雨は、帰宅しても今だに止んでいない。
──────ポタッ、ポタッ、ポタッ
外からは、雫が落ちる音が聞こえてくる。
土砂降りじゃないだけましだけど...............
やっぱり、ちーくんの家に、
お世話になるのは辞めた方がいい。
だって、私がいたらずっと雨だもん.........
「..................断ろ、」
既読をつけないままだった、
ちーくんからのLIMEを開こうとした瞬間。
-----------------ピーンポーン
と、家のチャイムを鳴らす音。