これだけは、覚悟して
結局、二次被害のように、
時々、視線を浴びながら学校に向かう通学路。
「千颯くぅ〜ん!」
「キャ〜!イケメンっ‼︎」
「カッコいい〜!」
ときたま聞こえる黄色い歓声。
こんな光景、普段は目の当たりにしないのに。
いざ、人気者のちーくんを、
目の当たりにしてしまうと...............
「..............................ぅ、」
心がぎゅっと苦しくなる感覚を覚えた。
でも、仕方ないよね........................
ちーくんは、芸能科に通う芸能人で。
今をときめく、
超人気モデルになって、遠い人になった。
私達は、幼なじみだけど。
私とちーくんの距離は、離れる一方。
だって、
ちーくんは、人気者だから.....................