これだけは、覚悟して
子供頃から分かってはいた、
ちーくんは、私のものじゃないって。
頭では分かってるけど、でも、
ずっと慕ってきた〝お兄ちゃん〟的存在だから。
誰かのものになるちーくんは見たくって。
私、絶対、変だ..................っ。
〝知らないちーくん〟を見たことによって。
私の心はいつの間にか、凄くもやもやした。
その、もやもやと同時ぐらいに。
曇り空だった空からは........................
──────ポタッ、ポタッ、ポタッ
と、静かに雨が降り出した。
まるで、私の心を、
素直に具現化したかのように.....................