これだけは、覚悟して


念を押しているかのように。



ちーくんの部屋の扉には。



[入室禁止令]



と、今度は大きな紙に書かれた言葉がある。




ぅう、どれだけ、
私を部屋に入れたくないかが伝わってくる。



でも.................................



そんなに念を押すように書かれていると。



ちーくんの部屋を覗きたくなって。



私はほんの少しだけ、
ドアを開けて覗いてしまった。



その覗いたドアの先にいたのは..................



「............えっ、ちーくん!?」



汗をぐっしょり掻いてて、
すごく苦しそうなちーくんの姿。



その姿を見て私は察してしまった。



ちーくんは、熱があって、
でも、それを私に移したくないって。



〝入室禁止令〟の意味が、
ちーくんの優しさなんだって.....................


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