これだけは、覚悟して


ちーくんは、納得したように頷くと。



「僕はね、小雨のこと、
〝妹〟とか、1度も思ったことない」



と、ちーくんはゆっくり話し始めた。



「だからかな、
小雨といる時間が特別で。続いて欲しかった」



ちーくんは、そう言うと。



「でも、小雨には
〝お兄ちゃん〟って思われてるし、」

「ぅ、それは..................っ、」



当たってるけど........................



言い当てちゃうちーくんは凄い。



そう思っているとちーくんは続けて。


「でも、小雨に無理強いする気はなかった。
だから、夏美さんに言われて凄く迷った」

「...............それは、同居のこと?」



私のママの名前、
夏美(なつみ)と出すちーくん。


< 40 / 46 >

この作品をシェア

pagetop