戸松先輩の、お気に入り
「えっと、いい、ですよ.........?」
なんだろう?と思いながら答えると。
「癒しをちょーだい?」
と、先輩の声が耳に届いたと同時。
息つく暇もなく、次の瞬間..................
ふわりと、柑橘系の香りが鼻に届く。
一瞬、何が起きてるか、分からなかった。
気づいた時には先輩の腕の中で。
「............っ、せん、ぱい?」
ためらいがちに、呼ぶのが精一杯。
やばい、またまた顔が真っ赤な気がするっ!
(これ以上は、むりっ!)
そう思った瞬間、
私の声が届いたように先輩は離れてから。
「...............めぐ、また癒してね」
と言って、私の頭を、軽くポンポンッと、
撫でると先輩は帰って行った..................