戸松先輩の、お気に入り
「んー、なにーーっ?」
可愛らしい声の、
友達らしき女の子が答えてるみたい。
そんな、大声で会話しないで欲しいのに。
昼休みはゆっくりするものでしょ。
そんなことを思っていたのに...............
「戸松先輩の彼女って、可愛いらしいよ!」
〝戸松先輩〟と聞こえた声に。
身体がビクッと分かりやすく反応する。
今の、先輩の、
彼女状況的なのは知らなかったけど。
まさか..................〝彼女〟がいたなんて。
私が、どんなに好きでも報われない。
先輩には、いつも想い人がいる。
いつだって私は、
先輩の1番にはなれないんだ..................