戸松先輩の、お気に入り
「意外と根に持ってるんですっ‼︎」
負けじと伝えて、ムッとする私。
それを見て先輩は..................
──────ムニュッ。
と、私のほっぺを挟んだかと思えば。
そのまま........................
「............んっ、」
完全に不意打ちっ、唇に温もりを落とされた。
「安心してよ、めぐ。
1番は、ヒナでも、モコでも昼寝でもない」
先輩は優しく私の頭を、
ポンポンッと撫でると続けて。
「1番のお気に入りは、めぐだから」
その言葉と共に、
私から、先輩の頬にキスを落とした。
先輩には、〝お気に入り〟がいっぱいあって。
〝ヒナちゃん〟にも、〝モコちゃん〟にも、
昼寝にも勝てないって思ってたけど。
私は、遂にっ!
〝1番のお気に入り〟へと昇格しましたっ!
fin.