戸松先輩の、お気に入り
【02.】癒しをちょーだい?
──────2時間後。
時刻が17時を回るころ。
カーッ!カーッ!カーッ!
聞き心地の悪いカラスの鳴き声で目が覚めた。
先輩と密着していて、
ドキドキし過ぎて、私まで眠ってたらしい。
ふと、顔を上げると先輩はまだ寝ている。
..................どれだけ寝るのが好きなんだ。
でも、それは凄く先輩らしくって私は好きっ。
「.........先輩っ、先輩っ、起きて下さいっ」
私は先輩のほっぺたを、
ツンツンと触りながら先輩に声をかける。
だけど、先輩は起きる様子はない。
帰らないと、
学校に閉じ込められてしまうのでは?
と、思うからもう一度.....................
「先輩っ、起きて下さいっ!」
声をかけてみるも反応はなし。