戸松先輩の、お気に入り
うーん、これはどうしたものか...............
首を捻って悩んだ挙句。
「..................かえろう、」
先輩を置いて帰るのは申し訳ないけど、
もう、ほんの少し暗くなって来てるし。
そろそろ帰らないと、
家に着くころには真っ暗になってる。
だから、
一向に起きない先輩を置いて帰ろうとした。
でも、立ち上がった瞬間.....................
──────グイッ!
あんまり力は入ってないぽいけど、
後ろに引っ張られる感覚がして。
「..................僕のこと置いてく気?」
そのまま、耳元でそっと囁かれた。