戸松先輩の、お気に入り
下駄箱に着いた............は良いものの。
あくびをしてる先輩。
そんな先輩をよそに、
私は靴を履き替えて校門の所まで来た。
「...............ぅ、暗い、」
空を見上げると、ほんの少し曇ってるからか、いつもよりも暗くなっている。
暗いのは、ちょっと怖いけど...............
ゴクリと唾を飲み込んで一歩踏み出した瞬間。
指先に触れた温もり。
そして、耳に届いた..................
「...............ほんとに置いてくとかきーてない」
先輩の..................凄く優しい声。