上司の甘い復讐
昼休み……
「ねー、酷くない酷くない!?」
私は、同期の美帆に泣きついていた。
「見つかるまで、探し続けろ!?
ないものはないんだもーん!!」
美帆は愚かな私を、同情の目で見る。
またハゲ崎に酷くやられているんだろうと、美帆は心配してくれる。
「でもね、瑞希。
重要事項が入ったUSBを無くすなんて、まずくない?」
美帆の冷静なツッコミに、また涙が出てきそうだ。
そう、非常にまずいと思う。
万が一社外に漏れたりしたら、私は訴えられるかもしれない。