上司の甘い復讐



だけど専務の手前、山村君を守ることに精一杯だ。


「で、データはきっと、別のところにも置いてあるからさ!!

み、見つかって良かった!

じょ、情報漏洩しなくて良かった!!

さ、戻ろ?」



私の言葉に、山村君はすっとオフィスに戻っていった。

そして専務も、ちらりと時計を見て出ていく。


「以降、気をつけなさい」


なんて言葉を残して。


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