上司の甘い復讐



胸が甘くって破裂しそうで、頭がぼんやりする。

もう何も出来ない私の手を、翔太さんの大きな手が絡め取る。

まるではりつけにされたように机に押さえつけられ、次々に甘い口付けを交わされ……このまま抱かれてしまいたいと思った。

翔太さんと一つになって、離れなくなってしまえばいい。




熱いキスを交わしながら、そっと胸に触れる翔太さん。

身体が熱を持ち、身を捩る。

翔太さんが触れた部分が熱く、とろけてしまいそう。

吐息が漏れ、変な声さえ出てしまいそう。



「瑞希……」


耳元で甘い声で囁かれ、胸を触られ、私は何をしているんだと思う。

昼間から、こんな会議室の中で。


「瑞希……愛してるよ……」


耐えきれなくなって声が出た私の唇を、そっと塞がれる。


「なんかもう……無理。……入りたい」



そんな甘い声で言わないで。

そんな切なそうに言わないで。

私だって求めてしまうから。

翔太さんとどうなっても構わないと思ってしまうから。

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