上司の甘い復讐
勝手にしろ、じゃない。
勝手になんて出来るはず、ない。
「あ、あのね、山村君……」
私は酷く動揺している。
翔太さんに誤解されたくない気持ちでいっぱいだ。
山村君は酔っているだけで、何も関係ない。
私が好きなのは翔太さんだ。
「山村君……私、彼氏いるよ?」
「……えぇーーーッ!?」
絶叫する山村君。
こんな私を早乙女さんがじっと見つめる。
きっと今だろう、交際宣言をして早乙女さんを牽制させるのは!