上司の甘い復讐
波乱のあとの、彼との極甘時間
そのまま、翔太さんは山村君を抱え、吐瀉物まみれになりながら山村君を家まで送った。
ゲボ倉ならぬ、ゲボ崎だった。
そして翔太さんからは、並々ならぬ怒りのオーラを感じた。
横にいる早乙女さんが、
「翔太、抑えて抑えて!」
なんて言いながらも笑っている。
だけど実際、早乙女さんがいたおかげで、空気が暗くなることもなかった。
早乙女さんは可愛いだけでなく、性格もいいだなんて。
早乙女さんがライバルでなくて良かったと心から思った。
そんな早乙女さんに、非常識な翔太さんは、
「手伝えよ!」
なんて悪態を吐き続ける。
いや、アイドル早乙女さんがゲボまみれになるなら、私が進んで身を投じるとさえ思ってしまった。